【Ｐマーク取得時の5つの勘違い（３/７）　２.管理責任者は仕事ができなくなる？】

　２.管理責任者は仕事ができなくなる？

　Ｐマークは社長（会長）がトップダウンによりＰＭＳを会社に浸透させて運用していくことが求められています。 この際に、社長は個人情報保護管理者及び個人情報監査責任者を任命してスタートを切るわけですが、特に個人情報保護管理者はＰＭＳ全般の責任者としてPDCAサイクルのほとんどに関わり、作業を進めなくてはいけません。

　そこで問題となるのは中小企業の場合、専任の個人情報保護管理者を置けないということです。大企業と違い他に通常の仕事を持ちながらＰＭＳ策定から運用までその人がこなしていかなければならないのが普通です。

　確かにコンサルタントを入れないで自社で取得しようとしたら通常業務との並行作業は時間的にも物理的にも不可能に近く共倒れの憂き目にあうこと必至です。
　当社ではそのようなご質問には個人情報保護管理者様の作業時間を申請して認証されるまでは計30時間、認証を受けて運用をしていく段階では１ヶ月につき4～5時間程度とご説明しております。 （月によって過多はありますが）

　1でも述べましたがＰマークは腰を据えて取り組んでいかないと後で苦労することになります。 よって上記の時間はどうしても考慮していただくことになりますが、この時間を認証が降りるまでの期間内でうまく消費していけばいいのです。
　PDCAサイクルを回していく中で何度かどうしても時間のかかる作業があります。

   会社の個人情報をすべて洗い出し、各個人情報に潜むリスクを認識する
　　　　（3～5時間）
   リストアップしたすべてのリスクに対して安全管理策を講じる（3～5時間）
   全役員、全社員への教育の準備と実施（2～4時間）
   内部監査の準備、実施及び不適合内容の報告とフォローアップ（個人情報保護管理者2～4時間・個人情報監査責任者5時間～？）
　
　
　     これらの作業については集中的に上記カッコ内の時間は掛かりますが、当社でできる限りの補助をいたします。
　当社では、規定、様式、記録類のフォーマットは既にＰマークを取得した実績のあるものを使用していますし、書類作成などの面倒な部分はすべてお引き受けしますので個人情報保護管理者様は要（かなめ）の部分のみ傾注してください。