【中小ソフトハウスにプライバシーマークは本当に必要か？(７/８)】

　５．中小ソフトハウスにプライバシーマークは必要か？ その２

　個人情報保護法は法律ですのでプライバシーマークなんて自社では必要ないという認識の会社でも法律である以上遵守をもとめられます。
　5000人以上の個人情報を保持していないので個人情報取扱事業者ではない。したがって個人情報保護法は関係ないという考え方も確かに成り立ちます。

　たしかに個人情報取扱事業者に該当しなければ個人情報保護法の罰則は適用されませんが、実際に個人情報流出事故を起こしてしまえば 民事上の賠償、取引の停止など企業の存続を脅かす事態に陥る可能性があります。
　一般消費者の個人情報保護意識の高まりでプライバシーマークを取得するしないに関係なく企業活動を存続していくためには社員に対する 個人情報保護に対する「知識」と「意識」教育は企業をサーバイブさせる必須要件ではないでしようか。

　形骸化したプライバシーマーク制度に頼らなくても自社で　PMS （個人情報保護マネジメントシステム）を構築して運用していける自信のある 企業はもちろんプライバシーマーク取得の必要はないと思います。

　しかし家庭でもゴミを出す前に書類はシユレッダーにかける等のルールを確立するには家族の意識合わせが必要なように、社員の個人情報に対する意識 や知識を啓蒙、統一してルールを確立して守っていくには他人同士の集合体である企業にとってはコストがかかり仕事の効率が悪くなる負の側面もあります。